「元気に、生きている」ことがどれほど尊いか
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
Trinity Works(トリニティワークス) スポーツメンタルコーチの赤石祐加です。
2月に入り、ありがたいことに2名の選手からサポートの依頼があり、更新が滞ってしまいました。
また、息子の少年野球も先日卒団式が執り行われ、団員9名が無事に小学校での野球生活を終了し卒団することができました!
野球は9人で行う競技ですが、毎試合「よし、今日もみんな元気に揃ってくれた」という気持ちで臨むことが多かったので、本当に心身共に逞しく成長してくれました。
現場にいると、ついつい結果や勝利に期待をし過ぎて、忘れてしまいそうになることがあります。
「今日も元気に、生きていること」
息子がまだ保育園に通っている時の忘れられない、忘れたくない出来事があります。
同じ保育園に通う下のクラスの女の子。
当時、確か4歳か5歳くらいだったと記憶しています。
夜、いつも通り眠りについたまま、朝、目を覚ますことなく息を引き取っていたという、
心をえぐり取られるような出来事でした。
前日も、元気に保育園で過ごし、園庭を走り回って、普段となんら変わりのない、いつも通りの姿だったのに・・・と、園長先生が涙ながらに話してくれました。
お通夜に参列させていただき、御家族の気持ちを考えると、言葉にするのが憚られるほどでした。
これから、たくさんの経験をするであろう小さな命に、先立たれてしまった親御さん、
おばあちゃんの姿。
私たちは、「いつか死ぬこと」をちゃんと頭では理解しています。
ただし、なんとなくそれは「だけど、まだ遠い先の話だよね」と、ぼんやり思っていることがほとんどだし、そもそも、忙しい日常の中で、そんな事はあまり意識していないというのがどちらかと言うと、近い表現なのだろうと思います。
卒団式では、9人の卒団生がそれぞれ思い出を手紙に綴り、自分の言葉を声で伝えるという場面がありました。
本当に、彼らは無限の可能性を持っている存在で、これから先、どんな夢でも思い描けるし、自分次第で、どんな人生でも創造していける。
だから私たちもまた、「頑張れ!」「期待しているよ!」「負けるな!」と、たくさんのエールやアドバイスを送りたくもなります。
だけど。
それはその前に、「今、元気に生きていること」が大大大前提なのですよね。
子育てや、少年野球の指導、教育なんかも全部同じだと思ってますが、こちらが一方的に、教えているとか、育てているとか、そう言うことは全くなくて本当に、一緒に景色を共有し、思いを分かち合い、その「場」にいるみんなで、その一瞬を作り上げているんだなと、そんな気持ちでいっぱいです。
年齢や経験値といった情報量の違いはあるかもしれないけれど、命ある存在としては、本当に対等。
頑張る子どもたち、頑張る大人たち、そして、ここにいる自分。
応援する!頑張れ! と言いたいその思いの基盤にはまず、「元気に生きててくれてありがとう。おかげで、一緒にこの世界を楽しめます」という気持ちがあることで、私たちはまた違った「応援」「サポート」が出来るのだと感じています。
子どもに対してだけでなく、家族ももちろん、友達、近所の方、子どもの友達、・・・
世界は、誰かの仕事でできている、と言うキャッチフレーズが昔ありましたが、本当にそうだと思います。
自分のできることで、精一杯、貢献する。
そんな「自分の命の使い方」が出来れば、嬉しいなと思いました。
少年野球を通じて、成長させてもらったのは、大人も同じです。
こんな気持ちを、9人のお母さんたちと共有できるなんて。
本当にありがとうございました。
めちゃくちゃ楽しかったです。
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