ラグビーは始めてる!「こどもたちの可能性、ひらめき」を
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
Trinity Works(トリニティワークス) スポーツメンタルコーチの赤石祐加です。
立冬を迎えて街中が少しずつ、クリスマスムードを帯びてきましたね😊
1年でも華やかな雰囲気に、年末の空気をまとってきたような感じがあります。
さて、先日の週末は息子たちの少年野球の大会がありました。
現場に行くと、「現実」「現状」が良くわかるので、コーチの傍ら興味深く各チームを観察する事ができています。
少年野球は、皆様もご存知のように「悪しき日本のスポーツシーンの縮図」みたいな場面を時々見かける事があり、まだまだ根深いな・・・と感じます。
昔から、ボランティアの大人たちがメインで指導をしながら組織づくりや運営を行い、支えてきてくれたのももちろん感謝すべき部分です。
ただ、その大人たちが本来の目的を見失ってしまうと、やはり影響が及ぶのは、舞台の主役であるこどもたちなんですよね・・・・。
先日の大会でも、こんな光景を目にしました。
試合前のピッチング練習中、(投手のウォーミングアップですね)受けていた大人が
『ダメダメ、肘が下がってる』
『毎球フォームが違うじゃん』
『こんなんじゃダメだぞ』
『全然ボール走ってねーやん』
1球1球、投げるごとにこうやって大きな声でいうんですよね。
心と体が繋がってるなんて言うことは、スポーツ経験者ではなくとも実感し認識されている方も多いと思います。
こんな風に言われて、「よし、頑張ろう!」って、内側から湧いてくるものってあるんでしょうか?
言われた本人は無意識ですが、その部分と肉体は連動している訳なので、この状態で「良いパフォーマンス」は発揮できません。
こういったことを、指導者が理解していない場合、試合前も試合中も、なんなら試合後も、ずーーっと、監視のもと制限されたような状態になってしまうんですよね。
スポーツの「楽しさ」は、やっている人の数だけあると思いますが、「自分で感じ、自分で考え、自分の体を使ってそれを表現してみる」ことであり、「やってみよう」「挑戦してみよう」って言う自発的な思いを感じることにあると思います。
それらを封じ込めるように、大人が過干渉過ぎることは、人間が本来持つ能力の伸び代を抑圧してしまう原因になりかねません。
ラグビーのヒーローズカップと呼ばれる大会で、【ベンチ及び観覧席からの指示は一切禁止】との展開がされています。
この目的は、『キャプテンを中心に、選手の主体性を促す』ことにあります。
ラグビーは本来、試合中の判断はゲームキャプテンに委ねられており、ヘッドコーチやコーチ陣は基本的にスタジアムの観客席に席が設けてあります。
こういった事が文言として謳われている背景には、ラグビーの盛んなニュージーランドでもやはりコートサイドの大人たちの野次や暴言、罵声が問題になっていることもあり、それを危惧した協会などが、このような提言をしているようですね!
こどもたちの可能性を。
こどもたちのひらめきを。
大人が信じてあげましょう!
とっても素晴らしい提案だと思います。
勝負ごとはどうしても熱くなり過ぎるし、自分がプレーしない分、その想いをなんとか伝えようと必死になることも十分理解できますが、「本来の目的」を、示してあげられるのが、大人の役割の1つであると痛感します。
私たち大人こそ、「心から楽しんでいたあの感覚」を、取り戻すべきなのではと。
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