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ケーススタディ「言いたいことは何でも言い合えるチームに」とは

いつもお読みくださり、ありがとうございます。
Trinity Works(トリニティワークス) スポーツメンタルコーチの赤石祐加です。

もうカレンダーも11月になりましたね^^
今年もあと2ヶ月。

1年の区切りとしての最終地点まで60日ありますが、
まずこの1ヶ月、30日でどんな成長をしたいでしょうか?

私は、3つ決めたことがあります💡

  1. 初めてのことを3つ実践してみる。
  2. 不要な習慣を3つ手放す。
  3. 心身の健康を最優先にして過ごす。

大人って、自分で意識しなければ「変化」というのは少なくなってきますよね。

小学生は時期が来れば中学生に、中学生は高校生に、高校生は進学、就職、などなど・・・

半強制的に環境が変わる若い頃に比べて、大人になると変化点が少なくなります。

「笑われるくらい小さなこと」でいいので、自分の世界に、ちょっとずつの変化を作ってみませんか?
(新しいレシピでご飯を作ってみる、とかのレベルでまーーったくokなのです)

さて、先日このような相談を受けました。

『所属している女子バスケのジュニアチームでは、指導者(監督)の方針として
“言いたいことは何でも言い合えるチームになる”というものがあります。
うちの子は言われやすいタイプなのか、試合中に”邪魔!”と言われたり、
試合に出ていない子からもキツいことを言われて辛い時があって・・・』

というような内容でした。

❶【言いたいことは何でも言い合えるチーム】の『何でも』を明確にすること

監督さんがどのようなコンセプトを基に「何でも言い合えるチームにしたい」と考えておられるか、
実際に確認していないのでわからないこともありますので、
予測が入ることを予めお許しください。

例えば、このチームの「チームの結果としての目標」が県大会優勝、だったと仮定しますね。

それらを達成する際の要素の1つとして、この監督さんは

「言いたいことを言い合える環境」

が必要なのではないか、と考えられたのだと思います。

監督さんが、その環境からどのようなことを
期待されているかがポイントになるのですが、

  • チームとしての一体感
  • 仲間の問題や悩みを分かち合えるチーム
  • 想いをぶつけ合い、本音で話せる仲間
  • 何でも言い合えるほど、チーム内のつながりを強めたい・・・

などなど、あるのだろうと推測します。

で!!

これだけを掲げるだけでは、ちょっと言葉不足だと思うんですよね。

特にまだジュニア世代の女子チームの場合、

「何でも言っていい」という言葉の解釈が

それぞれに散漫になっているのではないでしょうか?

その結果、ただの感情の垂れ流しになっている気がします。

ムカつく!とか、あいつキライなんだよね、とか、何であんたがスタメンなの?

とか、そう言った個人的な感情までもを

「何でも」の中に含めてしまっているのではないかと。

こういう状態は、監督さんであれば試合や練習の中で
すぐに見つけられると思うのですが、

それこそを「よしよし、何でも言えているな」としてしまっていると、

全く違った結果を生むと思います。

似てるようで、やっぱりぜんっぜん違います。

❷チーム共通の認識(視点)を課すこと

なので、指導者の方はここをしっかり伝えて頂きたいなと思うんですが、

何でも言い合える環境、雰囲気、そういう心理的安全性は確かに必要です。

ただし、そこに共通の認識を持たせることがポイントになってくるかなと思います。

このチームを例にした場合なら、

「県大会優勝を目標にする中で、チームやメンバーの取り組む姿勢に対してモヤモヤしたり、疑問や違和感がある。
その状態では、より良いチームの成長に相応しくないのでは?」

という視点から、自分の感情を見る、というステップを課すことです。

その軸、その視点がメンバーに浸透していることが重要になってくると思います。

言いたいことをすんなり言える子もいれば、ものすごく考えて発言する子もいます。

言える子が強さを持ち、言えない子は言われっぱなしで
勝手に立場が決まってしまう、という状態になりがちなんですよね。

もちろん、ジュニア世代にこういう視点を持たせることは少しハードルが高い気もしますが、
指導者というのは、そこを分かりやすく伝えるために存在しているはずです。

そこは、指導者の「努力」の部分になってくると思います。

そして、伝える側も「どう表現すれば伝わるか?」を自分で考えることも大切です。

言葉に乗せている概念は、みんなが全く同じではありません。

「伝えたいことを、伝える」そこも、努力は必要になってくると思います。

どちらが良い、悪いではなく、それぞれの個性を活かし合うのがチームのおもしろさ。

ただし、だからこそ!!

指導者、保護者、含めた共通の認識を持つことで、
本来の意味での「一体感」「仲間意識」「分かち合う心」に
繋がっていくのではないでしょうか。

ここで、指導者が取って付けたように「何でも言い合えるチームは強いから」

ということの上っ面だけを見ていては、本質がやっぱり不透明になってきます。

相談してくださった親御さんも、悔しい気持ちがまだ出てくるかと思いますが、

そこに振り回されないメンタル、自分の心を、少しずつ育てて行きましょう!

これは私の個人的な見解もありますので、もし違った視点や捉え方などありましたら、
コメントにてお寄せいただけると参考にさせていただきます!

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